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山崎美弥子展 my one thousand years −海と空の絵− 開催のお知らせ
2017/9/2(土)〜9/24(日)、月曜休み、11:00〜20:00
第一回目の展覧会は、ハワイのモロカイ島在住の山崎美弥子氏の個展です。山崎美弥子氏のすべての絵画作品は「千年後の未来」の風景なのです。作家は作為の無い本物のこどものような表現にこだわり、千年後から遡った、過去としての現在の時点において作品を制作しています。鑑賞者はカンバスという窓枠の向こうに広がる「無条件に受容される世界」へと、いざなわれることでしょう。
Miyako Yamazaki アーティスト
1969年、東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。
床を花で敷き詰めるアートプロジェクト「Splendor」などの他、平面作品、映像、およびインスタレーションを国内外のギャラリーや美術館で発表。2003年に東京オペラシティアートギャラリーで発表した、巨大な青いケーキを観客と主に創るプロジェクト「海と空の結婚式」の当日は、台風の悪影響にも関わらず、その夏の同美術館の最多入場者数を記録した。一転し、2004年より太平洋で船上生活を始め、現在は人口7000人の小さな島で心理学者の夫とふたりの娘、そして二頭の馬と暮らしながら主に絵画作品を制作。「海と空の絵」や「花の絵」を描いている。ハワイ モロカイ島在住。
主な展覧会は「Love Speaks」P-HOUSE(1999)、「Love'n pieces」ワタリウム美術館/オンザサンデーズ(1999)、「海と空の結婚式」HIROMI YOSHII(2001)、「GIRL!GIRL!GIRL!」東京オペラシティアートギャラリー(2003)、「Cafe in Mito 2004」水戸芸術館(2004)
主な出版物は「Love Speaks」光琳社出版刊(1999)、「Heavenly Brights」ニュースベース刊(2001)、「モロカイ島の贈り物」産業編集出版刊(2006)
ディレクター野口アヤからのごあいさつ
このたび、シソンギャラリーは9月2日スタートの山崎美弥子個展より、本オープンする運びとなりました。
私は、20年余ファッションデザイナーとして仕事をしてきましたが、ここにきてファッションの存在価値であるブランドの独自性や着るという楽しさを享受することに、もう一度立ち返りたいと考えていました。そしてそのヒントはアートにあるのではないかと思い、さまざまなエキジビジョンに足を運ぶにつれ、ワクワクする思いとともに、自分の中で封印していた夢の1つだったギャラリーを主催する機会に恵まれました。心が踊り尊敬できるアートやクラフト、ファッションなどの提案を通して、それを見たり体験してくれた方々が、楽しさや面白さや安らぎや、何かを感じていただけて、アートをもっと身近に楽しんでいただけたらと思います。
シソンギャラリーは、そんな、アートをもっと身近に、開かれた形で提案していきたい、という思いのもと、現代アートやクラフトのエキジビションをはじめ、ワークショップ、展示会など様々なクリエイションのサポートをしていく空間です。
昭和7年建築の日本家屋を改装し維持し続けている建築を生かし、ここから生まれてゆくクリエイションへの思いを、ギャラリーの名称であるSISON(シソン)に託し、バレエの飛躍する技法であるシソンヌ(両足で踏み切って跳び、片足で着地する動き)と、子孫繁栄のシソンに由来し、ここからたくさんのアートやカルチャーが集い、広がり、繋がっていくことを目指します。
展覧会第一弾は、山崎美弥子氏の15年振りの個展です。自然体で美しい作品を作り続ける彼女はハワイのモロカイ島在住。15年前の個展以来、彼女の大ファンの一人であった私が、個展を主催する機会に恵まれたことを感謝いたします。
シソンギャラリーディレクター 野口アヤ