シソンギャラリーは、代官山・猿楽町の静かな裏通りに佇む築約100年の建物を拠点としています。関東大震災後に建てられた住宅の中で数少なく残る存在であり、黒瓦の屋根と木造の骨組みを今に伝えながら、アートの場として息づいています。

正面やテラスから差し込む光は一日の移ろいとともに変化し、その中で作品が持つ潜在的な力を自然に引き出します。展示空間は、作品と鑑賞者が響き合い、新しい感覚や価値を生み出す場です。

私たちの関心はジャンルや形式を超えて、今という時代にいかに光を生み出せるかという問いにあります。ファッションを軸に培った経験をアートやクリエイティブディレクションへと広げ、2017年にこの場所に結実しました。小さな拠点であっても、そこから生まれる力が未来へ広がると信じています。

変わりゆく価値観の中で、私たちは新しい象徴を積み重ねていきます。心を動かす作品やアーティストとの出会いは、かつての模索と重なり合い、未来へと広がる光を生み出します。シソンギャラリーは、そうした出会いとともに新しい価値を育み、未来へ歩み続けていきます。