News

2025 / 10 / 29  14:47

今泉敦子 Atsuko Imaizumi その草はらを抜けておいで 『Come through that meadow』開催のお知らせ

今泉敦子 Atsuko Imaizumi  その草はらを抜けておいで 『Come through that meadow』開催のお知らせ

今泉敦子

Atsuko Imaizumi

 

その草はらを抜けておいで

『Come through that meadow』

 

11.15 Sat – 11.23 Sun

 13:00~18:00

*Closed on Monday and Tuesday

*Closes at 17:00 on the lastday 

 

旅が終わるとき、たどり着くのはどんなところなのか考えながら描いています。

静かで、豊かで、あらゆる縛りがほどけて、しみじみと染みわたるような心地よさに満ちた、そんな場所であることを願いながら。

でも、紙の上に表すには、わたしにとってその場所はまだあまりに漠としています。同時に、いまはまだ具体的にしたくない、おそらくもう少し続くであろう旅路をじっくり味わいながら歩くためにも、何か大きくて透明なもののままであってほしい、という気持ちもあります。

だから、その手前を描いています。

フィナーレへの道はこんなかな、あんなかな、こんなところを通っていけたらいいな――。

そんなことを思いながら、ゴールの門への序奏のような風景を探して描いています。

 

絵のなかにときどき登場する動物たちは、旅路の最終盤に待っていて、そこまでやってきた旅人をねぎらい、ゴールへといざなってくれる、あるいはいっしょに歩いてくれる案内人、というイメージですが、”旅”の意味するところも含めて、自由な解釈で観ていただけたらうれしいです。

 

 

2025 / 10 / 08  16:42

濵端弘太 作品展開催のお知らせ

濵端弘太 作品展開催のお知らせ

木の命の欠片を彫る──木工作家 濵端弘太 新作展

KOTA HAMABATA

10.25 Sat – 11.2 Sun 3:00~18:00

*Closed on Monday and Tuesday

*Closes at 17:00 on the last day

 

長崎の丘の上で、静かに木を彫り続ける作家、濱端弘太。
風と光の届く工房で、木と対話するように一つひとつ手で彫られ生まれるのは、器を中心とした木の作品たち。

 

「工房で木を彫っているとき。ふと、この一枚の板からこんなに削り屑が出たのか、と手元で彫っている木から放出された削り屑の量に驚くことがあります。

大きなものから小さなものまで、中にはとてもユニークな形をしているものもあって、とても活き活きとして見えます。

それらは完成した作品の身には残らない、捨てられていくものたちではありますが、その活き活きとした姿はまさに木の命の欠片であり、自分の制作の糧となって命を扱う、ひと彫りひと彫りの重さを確かに教えてくれます。

時々そうやって削り屑を手で掬って眺めていると、その度に美しいものを作りたいという感情が湧き上がってきます。

 

テーマ、メッセージとは少し違うかもしれませんが、木工作家として自分が用いる素材である木と、プロセスとして大部分を占めている、彫るという行為の関連性について書きました。

ほぼ毎日仕事をしていて、慣れ、というか何気なく彫っているときや制作に追われて忙しなく彫っているときもあるのですが、ふとした瞬間に新たな気付きや忘れてはいけないぞ、と釘をさされるようなことがあり、木を彫ることは学びであるな、とあらためて思いました。」

 

濵端弘太

1990年生まれ

2011年京都伝統工芸大学校木工専科卒

大阪市の槌工房にて木漆工芸家 藤嵜一正氏に師事。

2015年長崎県長崎市で制作活動を開始

木と漆を用いて盆、器などを主に制作

 

本展では、長崎の工房から届いた新作の木の器を中心に、日々の営みの中で磨かれてきた造形と手仕事の時間を感じていただけます。
この機会にぜひご高覧くださいませ。

 

1