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稲田聡子 個展 「あの花も この花も」 開催のお知らせ

繊細なスクラッチ技法で描かれる、花の抽象表現
9月6日(土)〜14日(日)*月・火曜休廊
秋のはじまりを彩る展示第一弾は、稲田聡子による個展「あの花も この花も」を開催いたします。
スクラッチ技法を用い、花をモチーフに時間をかけて紡がれる繊細で深みのある抽象作品は、国内外で高い評価を受け、多くのファンを魅了しています。
「わたしの制作の原動力は、こどもたちとの対話にあります。あたりまえのことだけれど、ひとは決して美しいことばかりではなくて、辛かったり、悲しかったり、時にはいやな気持ちが芽生えたりしながら、ひと知れず、言葉にはできない思いとともに生きているのだと思います。今と今よりほんの少し先のことを祈るように、心にぽっと咲いたお花を描いています。抱きしめて、守り、温め、育んで、待つということをくりかえしています。」
主な活動歴
2025
・IKEA キャンバスアート販売(オランダ)
2024
・Among the Pines Gallery 個展(イギリス)
・TEAM DR JOSEPH 商品パッケージ起用(イタリア)
・STUDIO MIRACOLO(AMELIE DU CHALARD)エディション入りプリント販売(フランス)
2023
・大阪国際学園附属中高一貫校新校舎「TSUBASA STREET」壁面アートプロジェクトアーティスト選出(大阪)
・THE SPACE AT CARO 合同作品展(イギリス)
2019
・TAMBOURIN GALLERY「Human Museum 2019」小渕ももマイスター賞受賞(東京)
「日々、素直なまなざしでものごとを見つめるこどもたちから届けられる感情たちは、わたしの心にいつまでも響いています。それぞれがそれぞれの人生を生き、成長を遂げてゆく今、思いがけず投げかけられたそのなんとも言えない感覚的なものたちをふりかえりたいと思いました。これまでに咲いたお花たちをもう一度咲かせてゆく過程で、まもなく過ぎてゆく時間の中では消化することが難しかったことも、ようやく自分のものとして受け入れることができるような気がしました。あのお花も、このお花も、わたしにとってどれもみなかけがえのないたからものなのです。」
初日と2日目は作家も在廊予定です。
本展では、新作を中心に展示・販売をいたします。
花々が交わす、声にならない会話に耳を澄ませながら、代官山の静かな空間でゆっくりと作品をご覧くださいませ。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。